- Staphylococcus aureus黄色ブドウ球菌 ブドウ球菌科 ブドウ球菌 (Staphylococcus) 属は、19世紀末に化膿巣からはじめて分離されました。菌の形態・配列がブドウの房状に見えることから、ブドウ球菌と名付けられました。 ブドウ球菌は、人や哺乳動物の皮膚や粘膜などに生息し、現在49種類の菌が知られています。その中で一番問題となるのが黄色ブドウ球菌 (S. aure... 黄色ブドウ球菌続きを読む
- Melissococcus plutoniusヨーロッパ腐蛆病菌 エンテロコッカス科 ヨーロッパ腐蛆病はミツバチに無蓋蜂児の死亡を引き起こす感染症で、家畜伝染病予防法において法定伝染病に指定されている。 農研機構が2011年にヨーロッパ腐蛆病菌(Melissococcus plutonius)の基準株の全ゲノム配列を明らかにした。 ヨーロッパ腐蛆病菌続きを読む
- Paenibacillus larvaeアメリカ腐蛆病菌 パエニバシラス科 腐蛆(ふそ)病は、細菌感染によって起こる蜜蜂の法定伝染病だ。死んだ幼虫や蛹(さなぎ)が腐るという共通の症状のため、まとめて腐蛆病と呼ばれているが、この病気にはアメリカ腐蛆病とヨーロッパ腐蛆病という全く異なる二つの病気が含まれる。 アメリカ腐蛆病は、1~2日齢の幼虫にアメリカ腐蛆病菌が感染することによって起こる。発症まで... アメリカ腐蛆病菌続きを読む
- Vibrio parahaemolyticus腸炎ビブリオ ビブリオ科 主に海水中に生息する細菌であり、本菌で汚染された魚介類を生食することで、ヒトに感染して腸炎ビブリオ食中毒を発症させる。 腸炎ビブリオ続きを読む
- Mycoplasmaマイコプラズマ マイコプラズマ科 真核生物を宿主とする寄生生物で、細胞壁を持たず細胞やゲノムが非常に小さいという特徴を持つ。 学名は新ラテン語で「菌類のようなもの」という意味を持っている。当初真菌とも思われたため、ギリシア語で「キノコ」を意味する μύκης(mykes:ミュケース)の語幹と、「物」を意味する πλάσμα(plasma:プラスマ)を合... マイコプラズマ続きを読む
- Trichophyton tonsuransトリコフィトン・トンズランス アルトロデルマ科 白癬の一種。 近年、柔道・レスリング選手を中心に流行している原因菌です。 試合などで皮膚が接触したりすることにより感染が広まっています。 トリコフィトン・トンズランス続きを読む
- Yersinia pestisペスト菌 腸内細菌科 ペストの病原体。 ペストは人類の歴史を通じて最も致死率の高かった伝染病であり、1347年から1353年にかけて流行した際にはヨーロッパの全人口の約3分の1が死滅した。 ペスト菌続きを読む
- Helicobacter pyloriヘリコバクター・ピロリ ヘリコバクター科 単にピロリ菌と呼ばれることもある。 ヒトなどの胃に生息する螺旋型のグラム陰性微好気性細菌。 ヘリコバクター・ピロリ続きを読む
- Aggregatibacter actinomycetemcomitansアグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス パスツレラ科 ヒトの口腔内に片利共生している、歯周病の原因菌です。 旧学名はアクチノバチルス・アクチノミセテムコミタンス(Actinobacillus actinomycetemcomitans)と呼ばれていました。 血清型 a型(ATCC 29523など) - 口腔内に普通に存在、白血球に対する毒性あり。 b型(Y4) - 限局型... アグリゲイティバクター・アクチノミセテムコミタンス続きを読む
- Vibrio choleraeコレラ菌 ビブリオ科 コレラ菌は、ビブリオ属に属するグラム陰性のコンマ型をした桿菌の一種。 しばしば誤解されるが、コレラ菌のすべてがコレラの原因ではなく、200種類以上の血清型に分類された中の「コレラ毒素を産生するO1型もしくはO139型のコレラ菌」が、ヒトに感染してコレラの原因になる。 O1型は古典型とエルトール型に分類される。 また、こ... コレラ菌続きを読む
- Klebsiella pneumoniaeクレブシエラ・ニューモニエ 腸内細菌科 日本では肺炎桿菌とも呼ばれる。 ヒトの腸管や咽頭などの常在細菌であるが、しばしば呼吸器感染症、尿路感染症などを引き起こす。 弱毒菌であるが、菌交代現象を起こし、感染症を引き起こし問題となる。 ラテン語風に「クレブシエラ・プネウモニアエ」と呼ぶこともある。 クレブシエラ属の基準種に指定されている。 クレブシエラ・ニューモニエ続きを読む
- Treponema pallidum梅毒トレポネーマ スピロヘータ科 梅毒の病原体として知られる、螺旋状の細菌の一種。 梅毒トレポネーマ続きを読む
- Mycobacterium tuberculosis結核菌 マイコバクテリウム科 ヒトの結核の原因となる真正細菌。 マイコバクテリウム科マイコバクテリウム属に属し、他のマイコバクテリウム属細菌とともに抗酸菌と呼ばれる細菌群の一種である。 芽胞、鞭毛、莢膜を持たない、大きさ2-4 x 0.3-0.6 µmの好気性桿菌である。 結核菌続きを読む
- Clostridium tetani破傷風菌 クロストリジウム科 破傷風の病原体。 世界中の土壌や汚泥に芽胞として存在している。 破傷風菌を扱う可能性がある検査従事者は、不測の事態に備えて、あらかじめ破傷風トキソイドワクチンの接種により破傷風に対する免疫を獲得しておくことが望ましい。 破傷風菌続きを読む
- Acinetobacterアシネトバクター モラクセラ科 グラム陰性桿菌の真正細菌の1属である。 土壌など湿潤環境を好み、自然環境中に広く分布する。 健康な人の皮膚にも存在することがあり、動物の排泄物からも分離されることがある。 アシネトバクター続きを読む
- Bacillus anthracis炭疽菌 バシラス科 炭疽菌は19世紀末に世界で初めて病原菌として単離され、人類が初めて弱毒生菌ワクチンの開発に成功した細菌です。炭疽菌は炭疽を発症させる病原菌であり、ヒトでは主に皮膚(皮膚炭疽)、呼吸器(肺炭疽)および消化器(腸炭疽)に傷害を引き起こし、治療が遅れると致死率が90%を超える非常に危険な病原体です。 炭疽菌続きを読む